水洗蛇口

 少し気が重い問題が残っている。 それはむき出しになった太い梁や柱の掃除のことである。 本来なら、いの一番に済ませておかねばならない仕事だったのだが、掃除は嫌いなので、ついつい後まわしになってとうとう完成間際になってもまだ煤だらけの梁や柱の状態である。
 最初にやる場合は、まわりに飛び散るのをお構いなく棒付きのデッキブラシでゴシゴシこすれたのだが、床、天井、壁が出来てしまった今ではビニールシートを敷くにしても大胆にやれないだろう。  煤は本来ならアルカリの苛性ソーダーで洗うのが一番らしいが、ゴム手袋をしても顔なのに飛び散って皮膚を荒らしてしまう。 今となっては水で静かに洗い落として、乾いたら塗装して誤魔化すしかないだろう。
 


 昨日ネットでアイランドキッチンの水洗蛇口の注文を出したのだが、もう今日お昼に届いた。
 水洗蛇口は天板から出す型にするか壁出し型にするか、ずいぶん迷ったが結局システムキッチンのような天板から出す型にした。
 ただし流し台の天板の部分は狭くて設置できない。 バックガードがあり、さらにその上のカウンターの上に設置することになるので普通より約13・5センチ高い位置に蛇口が取り付くことになる。 問題は高い位置からだと水が飛びはねないかということと、間が抜けたようで見てくれが悪いのではないかということである。  まあ、低いよりはましだろうが・・・ システムキッチンなどの場合は大きめの鍋、たとえば中華なべなどを洗う時は蛇口が低くて結構やりにくいのはたしかだが、しかしあれ以上高くすると多分見てくれが悪いのだろうと思う。 
 最終的に天板から出す型にしたのは、水が柔らかく出るシャワァーに切り替えが出来て、しかも蛇口か伸びるタイプを選んだからである。
 アイランドキッチンは普通のセパレートタイプの流し台だが、ジャンボシンクなので蛇口が伸びるタイプはシンクを洗う時には重宝するだろう。
 普通の天板出し型は1万円ぐらいであるが、こちらはその三倍を越えている。 お高いので前からある流し台の壁出しタイプの蛇口も新しくするつもりだったが、これは今取り付いているものをそのまま使うことにした。


 
 今日の仕事


 今朝、布団の中で半分眠りながら足りなくなった腰板のことを考えていて、一枚だけ途中で切れた状態で使うことにした。
 ただしその切れ目を上から板をあてがうことで隠してしまう。 そうすれば上から腰板の押さえにもなるだろうし、なによりたった一枚の腰板のためで往復2時間も時間を潰すことはないと考えた。
 さっそくその仕事から掛かる。 枠と腰板は違う色を塗るので、組み立てたのを一度崩して塗装をする。 乾く間もなく組んで行き上の天板も乗せて隠しビスで止めて、腰板の押さえをしていて、コンセントを取り付けるのを忘れていたことに気が付く。 最近のトイレはウオシュレットになっていて、壁に電源がいるのだ。 せっかく仕上げたのを、再びばらしてVAコードを伸ばして壁の下部にコンセントを取り付けるとそろそろお昼だった。
 午後からはダイニングや和室の柱のヌキ穴に埋木をする。 ヌキ穴の埋木は今日でほぼ終わったが、まだ鴨居を受けたような小さ目の穴はまだまだ開いている。 アイランドキッチンのカウンター板は屋根の破風板を使ったものだが4・5センチの厚みがあるのだが、全体が大きいので薄っぺらく見えてしまう。 そこで前側の下部に3センチの材を当てて厚く見えるように細工をした。 カウンターは耳付だったが、そこへ材を当てると不自然になってしまうので耳は切り取った。 さらにただ当てるといかにもといった感じで見てくれが悪いので継ぎ目のところに細い溝を切っておいた。
 カウンターの材は木本来の自然な形で根元がやや太くなっているのだが、自然な形を生かすために結構手間を食った。