これぞプロの職人だ!

 朝から配管屋がユンボを積んだダンプと土工職人を二人連れてきた。
 玄関先は現在坂道を登ってくるのだが、そのアプローチを平らに均して、そこへ合併浄化槽を埋め込み、その上は車一台停めれる平らな駐車場となる。 新たにはそこから階段を4,5段登って玄関となる。 職人がユンボをトラックから降ろしているのを見ながらその打ち合わせをしていたのだが、職人がユンボに乗りながら、そのシャベルを上手に操りながらトラックの荷台からユンボを降ろす手並みには舌を巻いた。 今日来た二人の土工職人だが、一人は三十代、もう一人は二十代そこそこで髪の毛こそ金色に染めているが、実によく働くし、仕事に無駄がない。
 お昼も二人同時に取らないで、一人がダンプに土砂を満載して捨てに行きがてら食事してきて、その間もう一人がダンプに土砂を満載しておき、その車で行くといった具合である。 もちろん携帯があるからだろうが、生コンのミキサーが来る頃にはちょう地下に鉄筋が組まれると同時である。 また次に浄化槽を運んできた頃にはちょうど生コン車が帰るといった具合である。 仕事をし慣れているのであろう、その辺のタイムラグを絶妙ののタイミングで計って次の仕事に繋げていく。
 これぞプロの職人仕事だ!!!
 夕方頃来た浄化槽屋はオフぐらいのオジサンと二十代の若いの二人が来たのだが、若い方はオジサンが浄化槽を埋め込む作業をシャベルを持ってやっている側でただぼんやり見ているだけである。 オジサンが息が荒くなってシャベルを渡して交代させたが、オジサンのすくう半分の量もシャベルですくわないで、サラサラと子供の遊びのように均しているだけである。 傍から見ていてもやる気がないのが一目瞭然である。
 その時その側で土工の二人は、土砂が崩れるのを止める矢板ユンボから吊ったワイヤーに引っ掛けて抜く作業をしていたのだが、二十代の若い方が重い矢板の処理に手間取っていると、三十代のほうがすばやくユンボの運転席から降りて手伝ってやる。 そうしないとその間三十代はユンボの運転席でボンヤリしているしかないのである。
 こちらの仕事振りは、見ていて実に気持ちがいい。


 今日の仕事


 便所の腰板張りをする。
 ここは勝手口だったところで、壁際に大便器、小便器、深型のシンクが並ぶのだが、それらの排水、給水口が立ち上がっている。 その片側の壁際に腰板を張ってそれらを内部に入れて隠してしまおうという仕事である。 いってみれば四角い枠を造り、そこの内部に腰板をはめ込む訳である。 
 せいぜい一坪ほどの広さだが、寸法を取り違えして腰板を短く切ったり、穴をあける位置取りを間違えたりしてしまった。 一枚だけ余分に腰板はあったが二度も間違えてとうとう足りなくなった。 先日篠山で買って来たパイン材の腰板である。 たった一枚のために、この追い込み時期に篠山まで時間を掛けて行くのはなぁ・・・かと言ってこのままにしておくと仕事が片付かないし・・・と悩むところだ。