来年の今頃

 今日から大型連休である。 下の道をツーリングのバイクが何台も走っていく。 冬の間閉じ込められていたが、春になって開放された喜びを大きな音にして走っていくバイクもある。 上林川の土手の横の田んぼにはトラクターが入り重低音を立てて代掻きをしている。 合間合間に鶯の鳴き声も聞こえる。 庭のツツジもつぼみを膨らませ始めている。 まだ一度も咲いたところは見ていないが、かなり見事なツツジの木であるから咲けば花も見ごたえがあるだろうと思う。 隣の婆さんが家の裏の畑に夏野菜の苗、なすび、トマト、きゅうりなどを植えていた。


 オフも昨年は今の時期、自宅の畑にナスやトマトを植えていた。 ということは昨年の今頃はまだ綾部どころか、古民家の改装なども考えてもいなかったはずだから、先のことは分からないし、まことにおかしなものである。 来年の今頃は・・・多分二軒目の家の改装を終えているはずだと思うが・・・再びナスやトマトを植えているかもしれないし・・・とにかく先のことは分からないものだ。 オフはそんな人生が最良だと考えている。 


 今日の仕事


 午前中まずリビングの照明器具を取り付ける。
 この部分はすでにVAコードがむき出しで天井を這っている。 壁の上塗りをするのだから埋め込みにしてもよさそうなのだが、柱と壁の出との差が一分(3ミリ)ほどしかなく漆喰を上塗りするだけでもかなり難儀しそうなのである。
 また、天井といっても母屋と納屋を繫ぐ低い屋根の裏の垂木と野地板がそのままむき出しになっただけの天井で、垂木を受けている半柱にブラケットを取り付ける。 しかし、取り付け位置があまりにも低くおかしなものになってしまった。 ブラケットは選択間違いだったかなぁ・・・かといってペンダントだともっとおかしいし・・・小型のシーリング灯が良かったのかなぁ、と思うが、野地板に穴をあけるわけにも行かないだろうし・・・垂木に取り付けるのもなんだか違和感があるし・・・結局このままで良いか・・・となった。
 その後昨日下塗りした箇所の、横の柱や上下の敷鴨居などに付着した石膏を剥がしていく。 もう乾いて硬く付着していて取るのに一苦労である。 
 昨日壁塗りが終わった後すぐやっておけばこんな事にはならなかった。 剥がした後は雑巾で水拭きするが、乾くとまた石膏の白い色が出て来るのであるが・・・。 結局午前中はそんなことで終わる。
 午後からは気合いを入れて壁塗り。 軟らかい生地を作ると良く伸びて比較的平らに塗れるのだが、ポタポタと生地が落ちて床がワヤになる。 硬いとどうしても力が要るしデコボコが目立つ・・・ちょうど良い感じの練り具合がもちろん良いのだが・・・その具合が三日目にしてようやく分かりかけてきたところである。
 一箇所失敗した。 その箇所はすぐ横を障子戸が出入する箇所であるが、塗り上げた後障子戸を動かすと戸の縁が擦れて生地がドサリと落ちた。 予想していたのでかなり薄く塗ったのだったが、駄目であった。 仕方なしに塗った生地を全部落として下のラスボードもはがした。 この部分を塗り壁にするのは無理があるみたいで、意に合わないが後日白いデコラの化粧ベニヤでも張ることにする。