日数と予算のオーバー

 次から次へと小さな仕事が出て来るが、どうやらそれらの仕事も上手く行けば明日中に、遅くとも明後日には終われそうである。
 そうすればいよいよその後は塗り壁仕事に入れる。 外壁はすでに昨年塗り終わっているが、モルタルを下地塗りしておく箇所がある。 それ以外は全部内壁で、基本的には石膏に砂を混ぜたものをボードに下塗りして、その上に漆喰もしくは珪藻土を上塗りすることになる。 ただし外壁の内側の内壁だけは中間に砂漆喰を中塗りしておこうと思う。 だが、そのような箇所は今回意外と少ないので少しは助かる。
 どうなんだろう・・・壁塗りは一ヶ月で終われるだろうか・・・その後、床が抜けている蔵の仕事があるのだが・・・結局6月一杯かかると見てよさそうだなぁ・・・そうなれば半年の予定が約9ヶ月かかることになる訳だ。
 ここまでしたのだから結局この際建具や畳も全部入れ替えるということになりそうであるが、最終的には幾らかかるのだろうか・・・
 その分売値に上乗せということになるのだろうが、日数も予算もオーバーするのが世の常だが、その分良くなったのだからある程度致し方ないと考えるべきなんだろう。


 今日の仕事


 昨日鴨居を入れて仕切った箇所に今日はプラスターボードを張るのだが、その前に風呂、便所などの電灯のスイッチの配線をしておかねばならない。 午前中はそんな仕事で過ぎる。 寝室への配線を壁内を通すために、納戸の天井裏へ上がった。 今は寝室として使っている納戸だが、その天井裏へは外部の下屋から簡単に入れる。 どういう訳か棟下の妻の部分が塞いでないのだ。 人間が通れるのだから猫は当然である。 冬の間猫がそこから時々出入していた。 寝室にいるとトンと猫が天井に飛び降りる音がするのですぐ分かる。 おそらく猫は暖まっているシーリング灯の上部辺りで長々と寝そべっていたのだろう。
 いずれここは塞がなければならないが、天井裏へ今日はじめて上がって分かったのだが、屋根垂木の隙間に面倒板が入れてない。
 そんな有様だから棟下の妻の部分も塞がなかったのだろうと思うが、それにしてもここはもう納戸ではないのである。 ちゃんと胴ブチで細かく下地をして天井も張ってあるのだが、その際に天井裏の隙間を塞いでおくのが大工としての常識というものだろう。

 午後からはプラスターボードを張っていく。 便所と風呂、寝室の出入り口の上は真壁にしたのだが、ボードを張ってみるとなんだか周りの大壁とそぐわない。 とくに便所の上の壁面が違和感があるので、そこだけはやり変えて大壁に戻した。
 結局今日でボードは全部張れなかったが、明日には終われるだろう。 風呂の手前の脱衣所の出入の片引き戸の一筋鴨居の仕事も残っているし、真壁にしたところが天井面との間に隙間が出ている箇所もいくつかあり、それらの箇所も塗り壁前に塞いでおかねばならない。