珈琲ミル

 先週神戸へ行ったときに、珈琲ミルを買った。
 映画を見に行った帰り元町のドンクのパン屋によって、嫁さんがパンを買っている間に隣の珈琲屋を覗いていた。 何かお探しですか、と若い店員さんに訊かれて、ウン珈琲ミルで挽く荒さを調整できるものがあるかなぁと思って、と言うと、ありますよ、とにこやかに答えてくれる。 それは店頭に展示されていて、こちらのものですが・・・と言って店員さんはそれをオフの目の高さまで持ち上げて、ここのダイアルが1から5までありますので、荒挽きから微細までお好みの荒さに挽くことが出来ますよ、親切に教えてくれる。
 それ良いなぁ、欲しいなぁ、と言うと、今がセールでお安くなっているんですよ、と答えるので、じゃあ貰おうか、と軽く返事して、で、いくらなの?と訊くと、はい5000円です、と答える。 ええっ!ちょっと高くない?と言うと、普段は1万円ほどしている品ですよ、今がお買い得なんですよ。 とにこやかに言われると、そうか・・・じゃあ貰うわ、と答えてしまった。 そのあたりの対応をパン屋から出てきた嫁さんが見ていたのか、鼻の下を長くしていたね、と言われる。
 結局その珈琲ミルは須磨のマンションに帰ってから嫁さんに、これわたしが使うわ、と取り上げられて、それまで彼女が使っていた水筒型の挽く荒さを調整出来ないタイプのものを貰って帰ってきた。 昨日からそのミルを使ってその珈琲屋で一緒に買ってきたキリマンジャロを一人でジャーと挽いて飲んでいる。
 
 
 
 今日の仕事


 昨日やった玄関の板の間の仕上がりがどうも気に食わない。 並んでいるからといってなにも既存の建材にこだわることはないのだ。  
 一枚だけ普通の板でも良いのだと思い、少し浮き上がっている端っこの建材にバールを横からこじ入れてはがす。 案の定古くなっている建材はクズクズにバラケてはがれてくる。 それを剥がして捨てて横の框も外し、もう一度最初からやり直す。
 框も縁のものだから1尺4寸ほどの長さで、余っている大引きの切れ端で新たに作り直す。 そんなことに午前中一杯かかってしまった。 それで出来はどうかと言えば、框どうしが45度の斜めの断面で突きつける端に少し隙間が出来てしまった。 まあオフの実力ではこの程度なんだなぁと思って、これで良し、とすることにした。 
 午後からは寝室の押入れを作る。 床を張るための下地の垂木は納めてあるので、そこへ相ジャクリして五分板で床を張る。 
 なにを思ったか材木屋は幅8寸の五分板を持って来てくれたので、三枚敷くだけで床張りが終わる。 押し入れ壁だが、仕上がりを簡単にプラスターボード張りだけとする。 その後中段の棚をつくりなのだが、押入れの横に間口1尺ほどの開口を設けてルーバー窓を取り付けたので、狭いその空間仕事をまず済ませておこうとした。 秘密なのでこの日記には書かないが、じつはこの狭い箇所にちょっとした小細工をしてある仕掛けをしようと思っている。 そのために順調な仕事はハタと止まってしまった。 やってみるとこれが簡単そうで結構難しいのだ。 頭をひねっているうちに今日の仕事の時間切れとなった。