古民家風注文住宅、丹波庵

 強力なライバルが現れた?
 というのは古民家風の新築の住宅が売りに出された。 これまで古民家風住宅はあちらこちらでぽちぽち建てて売られていたが、いかにも安普請なものでありながら値段だけは2000万円あまりして、冗談だろう、と言いたくなるほどの割高感があった。 ここ綾部市のオフが改装している家よりもまだ数キロ奥に入ったところにも売りに出されている古民家風新築家屋があるが、昨年から売れないままである。 現物を見ると偽物感が付きまとうようなチャチな家で、とうてい売れるとは思えない。
 その中で京都不動産屋が建てた丹波庵というブランド商品はなかなか細部までこだわりで、写真で見ただけだがまあ少しは好感が持てた。
 その丹波庵だが、理由は良く分からないがこれまで近畿圏では京都府以外は許可されていなかったらしいが、今回他府県も認められたということである。 以下がその今回建売されている丹波庵のモデルである。
 

 http://www.inakabukken.com/search/search.cgi?tid=1&equal1=1707



 500坪の土地付だが、地目は山林で、旧瑞穂町の土地値からいえばおそらく1万もしない場所である。
 今回売りに出された家はそこに建っているのだが、これはいわばモデル住宅的で、注文住宅というからおそらく坪単価でいえば70万円あまりする、決して安くない家であろう。
 ともあれ旧瑞穂町はここからそう遠くないところなので、オフも一度暇をみて見学に行ってこようと思っている。 写真と実物では受ける印象がずいぶん違うものであるが、それを見たときにこれは良いものだと思えたら、その時は強力なライバルの出現である。
 

  今日の仕事

 
 玄関とダイニングとの間の天井部分に1尺(30センチ)ほどの隙間が出来ている。 梁が和室部分とと土間部分と少しずらしてあるからだが、そこの狭い天井を張るために受け材を梁やマグサに取り付ける。 天井板は床材を張った切れ端の材を利用する。 というのもこの部分は狭いのだがアマ天井に上がる場合、その天井板の上に乗ったりするからである。 天井板は明日取り付けることにして塗装をしておく。

 和室から玄関へ降りる、ダイニングから玄関へ出る、その二箇所のそれぞれの板の間は高さが違っていて、和室からのほうが少しが高い。
 それぞれ高さが違う板の間の境の部分の取り合いの仕事をする。 かなり上手くいったと思ったが、和室側の踏み板が少し大きかったのか無理して入れると框部分が少し傾いた。 どうも気に入らないのだがそれを無理に外せばその板は使い物にならなくなるし、そこに使われている他の材、古い縁甲板なのだが、それと同じものがないのに困ってしまった。

 つぎに室内側だが、ダイニングと和室との高さが違う。 ダイニングはもともと土間だったところで低い。 ダイニングの床を張ったのでそこの段差の部分の隙間に6寸(18センチ)×11尺(3・3メートル)の長い板を当てる。 冬の間中ここの部分が開いていて、縁の下の冷たい風が吹き抜けてきていたし、夜中には猫が自由に出入りしていてシンクの上に足跡をベタベタつけていた。