新芽の季節

 昨日から雨が降り続いている。 それに結構風も強く吹いていて桜には生憎だが、この雨が新芽の芽吹きを後押ししているだろう。
 これからケヤキやカエデなどの柔らかい新芽が芽吹いてきて、そよ風に揺れる季節が来る。 田舎では、人々が山菜取りに山へ向かう季節である。 窓から見える上林川の手前の田んぼでは荒起こしも始まっているし、先日は上林川の土手焼きも行なわれていて、もうもうと白い煙が上がっていた。

 綾部へ来て古民家の改装を始めてもうすでに7ヶ月が過ぎた。 半年で完成の予定が、一ヶ月もオーバーしているが、まだまだ日にちはかかりそうである。 そうは言っても今月一杯とにかくがんばって・・・何とか壁塗りは始めれるだろうが、内部が主なので二度塗りで済むのだが、終わらせるのはとうてい無理だろう。 やはり当初予定にはなかった床暖房の仕事を入れたが、この仕事はオフには初めての仕事だったし、約一ヶ月は遅れてしまったなぁ。
  

 今日の仕事


 午前中配電盤を取り付ける。 配電盤はこれまでリビングの壁面に仮に取り付けてあり、天井から各所へのケーブルが垂れ下がってワヤワヤになっていた。  大元から来ている三相の200ボルトの線は障れないので、おのずからその大元のケーブルの届く範囲が取り付け位置となる。
 個別配線のケーブルを一つ一つブレーカーから外し、天井から大壁の内部を潜るように配線しなおし再びブレーカーに繫いでいく。 念のため天井裏に上がったケーブルに何処へ行く線か記しておいた。 ワヤワヤだった線は一つにまとまり見るからにすっきりした。 
 午後からはリビングのコンセント線を一箇所繫ぐ。 壁塗りに入る前に配線を壁内部隠れるように処理しておかなくてはならない。
 その後オフが寝室にしている部屋に押入れを作る準備をした。 この部屋には現在押入れがないので、布団はたたんで床の間に上げている。
 リビングを広げるために、これまで外部のトイレへの出入り口だった玄関を塞いでそこを押入れにするワケである。 床を張るための根太受け、根太を伏せる。 部屋が暗くなるので押入れを1尺ほど狭めて開口部をつくりルーバー窓を取り付けたのだが、そのため敷鴨居の間に柱を一本立てて仕切る。 この部屋は以前は納戸だったところを、前の家主が畳敷きの部屋に改装した部屋だが、これまで東側の出入り口と西側にサッシの出窓が着いていたが、夏は風が通らない上に西日が差し込んでたいへん蒸し暑い部屋だった。 風が抜ける南北方向に開口部がないからである。
 北と南に開口部を設ける。 とくに北側の床の間の半分を壊して、そこに地袋を設ける。 その地袋の上に縦長のジャロジー窓などを取り付け小粋な造りの床の間に改造すると、風が通リ抜けて夏場でもクーラーなしで過ごせる部屋になるだろう。 それをやろうと思えば出来ないことはないのだが、仕事がさらに増えるので今回は割愛することにした。
 
 明日は待っていた床板の追加分が届くだろうから、キッチンと玄関の床張りの仕事に戻ることになる。