床と壁・・・

 壁と床の仕事に入らねばならないのだが、なかなか始められない。 その前にやる仕事が次々に出て来ているからだ。
 古家のの改装はお金がいくらでも入っていく、と言われるのは次から次へと直さねばならない仕事が出て来るからだ。 直すより家を新しくする方が安上がったかもしれない、などという結果になりかねないものだ。 それは既存の材料を利用するために、手間が何倍も掛かるということだろう。
 昔は材料費が高くて人件費が安かったが、今はその逆である。 今は材料やモノに溢れている時代なのだが、それも地球に蓄えられた過去のエネルギーである石油があるからなのであるが・・・

 壁と床のことで悩んでいる。
 床はなるべく簡単に済ますため現状の床をそのままにして、その上に根太を配してその間に床暖房のパイプをサンドして行き床材を張ろうと考えていた。 いろいろ問題が出て来た。 まず新設するトイレやキッチンの給排水の問題。 床が高くなる分既存の窓の高さが低くなり間が抜けたようになるなどである。 それより一番の悩みの種だったのは、リビングやダイニングの周辺部は今以上に天井を上げれないので、今の天井をそのまま利用するわけだが、今でさえ天井が低いのに床が二寸五分(7・5センチ)上がればどうなるのだ!という問題だった。
 結局今の床を剥がして、何とか既存の根太だけを再利用するということがベターだなぁという考えになってきた。 その場合また工期が延びるし、床を剥がしていく過程で次は新たに何が出てくるか分からない、あるいははたしてきれいに壊せて根太が全部再利用できるかということなどなのだが・・・
 壁も同じようなことがいえている。 結局新しくやり直したほうがすっきりして仕事もやりやすい、だが、壊すために時間がかかるし、今回の柱のようにいろいろな問題が起きてくるということである。 両方を全部やりかえようかとも考えているが、相当の延長を覚悟せねばならない。
 

 今日の仕事

 折れた柱を継ぐ予定だったが、今日が日曜日だということを忘れていた。 手持ちに適当な材料がないのだ。
 その柱に繋がる梁を加工する。 これは先日の玄関のマグサより少し小さいが、8寸(24センチ)の高さがあって材は地松である。
 片側はたまたま柱に付いているホゾ穴を利用することにして、その形状に合わせてホゾを作る。 そのためになお一層手間を食ってしまったが、穴だらけの柱をこれ以上傷めないためにはこれがベターなのだ。
  梁の高さがあるのは梁に垂直に来ているもう一本のこれも一応梁だろうが、受けるためホゾ穴を空けなくてはならない。 つまりその下に来ていた柱を外してそれを横にずらすからである。
 ずらした柱や折れた柱を縁の下で受ける基礎石を買ってきた。 ついでにチェーンソウの目立てをする細いヤスリも買ってきて目を立てる。
 先日来天井や壁を壊すときにチェーンソウを多用したが多分知らずに釘などを切っていたのだろう。 全然切れなくなっていた。
 それにチョイトとした仕事をするときに使う小さな作業台も安かったので買っておいた。 先日穴の開いた壁を塞ぐのに材料を持って和室にある作業台まだ何度も何度も往復して疲れてしまったからであるが、今日はついでに作業台を和室からリビングへ移した。