立派な家

 玄関外で丸太を水洗いしていたら散歩の途中の近所の老人が通りかかり、家の鴨居と柱の間に隙間が出来ているのが何とかならないかなぁ、と声を掛けられる。 実はわたくしは大工でもなんでもないのですが・・・でも、興味があるから一応見るだけ見てみましょう、といって老人の後を付いていく。
 連れて行かれたのは本宅の横の離れの建物だが立派な家である。 使われている材といいその仕事といい惚れ惚れする本格的な日本建築である。 老人が気にしている箇所は玄関を入ったところの鴨居ではなく敷居と柱の間である。  たしかに5ミリほどの隙間があいていて隙間にホゾが少し見えている。 敷居は框も兼ねていて高さが6寸ほどありこれもまた立派な材である。 どうでもよいような家なら気にならないところだろうが・・・
 訊けば二十年前この家を作った大工さんは亡くなっているとのことだ。 しかし、この程度の隙間なら下手にさわらないほうがいいですよ、と答えて辞す。 あらためてみて見ると母屋も古いが立派な建物であるし、大事に使っているのだろうまだまだきれいである。 訊けば井伊直弼が襲撃された年に建てたのだそうだ。 いやはや、ゆうに百年は経っているわけだ。 どうやら家を自慢したかったのが老人の本音だったかもしれないなぁ、と思いならが一人とぼとぼ帰ってきた。


 今日の仕事

 朝一番昨日一度塗りした天井板に二度目の塗装をかける。 ついでのこの間にやった仕事のところに一度目の塗装をする。
 昔は子供部屋で今回リビングに改装する箇所の天井裏に上がり、上の梁に掛けられていた丸太を下へおろして金タワシで水洗いする。
  太目の丸太が3本あり、そのうちの2本は天井に再利用する予定である。 その後再び天井裏へ上がり、梁から落ちた煤などで真っ黒になった天井裏に掃除機をかける。 明後日にもこの天井は撤去する予定である。
 午後から雪が降ってきたので仕事を止め、ホームセンターへ行き、振れ止めにする単管2本、天井のキャットウォークに使うツーバィフォーの材を10本、それにPCを移動するためのモジュラーコードなどを買う。 後からネットで注文を入れたシーリング灯が届き、これでネットで注文した照明器具が全部揃う。 最後に以前の低い天井だった頃の点検口だったところに壁下地をする。