岩走る水

 隣の家、山の斜面に段々に並んで建っているので上の家とでも言うべきだろうか、その家は面白い構造で縁の下に川が流れている。
 以前は家の端っこに川が流れていたのを、家を増築したときにその川をまたいで増築したために、縁の下を川が流れることになったらしい。
 家の下を通ってきたその川は下にある当家との間の斜面を急流のように水が流れている。 とくに今は雪解け水が流れているので水量が多い。
 こちらの家の窓から、その窓は以前は押入れだったところをぶち抜いて窓にしたところであるが、居ながらにして岩走る急な流れを眺めることが出来るようになったわけである。


 今日の仕事


 午前中昨日ホームセンターで買ってきた単管を組んで玄関に足場を造る。
 一人仕事で単管を連結して組んでいくのは結構危い仕事である。 直交クランプも厄介だが自在クランプを組むときが一番危ない。
 そういえば以前アケビ棚を一人で作っていて、バランスが崩れ倒れてきた単管で頭を打って大きなタンコブを作ったことがあった。
 一人仕事なので結構手間を食うもので、足場板を乗せて番線で留めた時はもうお昼を過ぎていた。 午後から上に乗ってみたが、フレ止めが二方向ではまだ足りなく片側がふらつく。 安全、安心が早くて良い仕事に結びつく、明日にでも単管をもう一本買ってきて止めて置こう。
 午後からは玄関上の天井の蓋をするように上から被せてあるプラスターボードを外す。 もろいもので止めてあったビスを外すだけで、もう縁の辺りの石膏がポロポロになっていて、再使用できそうもない。 次にその下に並べてあった太い煤竹が外し、別の箇所からもってきた細竹を編んだものを乗せる。 これは大きさが揃い太さも均一で並びは良いのだが、年月を経てるため脆くなっていて、ちょっとしたことでポキポキとすぐ折れてしまう。
 細竹だけでは天井の大きさに不足なので縁のほうに太い煤竹も並べる。
 結構苦労したし怖い思いをして遣り変えたのだが、終わった後下から見てみたが、前とそう大差ないような気もする。 まあ、こんなものだろう・・・致し方ない。 その後、その上に張る天井板に一度目の塗装を掛けて、今日の仕事は終わり。