脚立から落ちる

 一昨日のことだったが、じつは脚立から落ちた。
 一番小さい二段のアルミ製の脚立だったが、食堂のカウンターの上にそれを乗せて使用していたので、床から1メートルちょいとぐらいのところから落ちたことになる。 幸いどこにも怪我はなかってよかった。 最初は脚立の脚がカウンターの端から外れてバランスが崩れて落ちたと思っていたが、立ち上がってみると脚立の足が折れていた。 カウンターの上から脚立の足が外れて落ちて、その時脚立の脚が折れたとも考えられるが、たしかそこへ登るとき脚立の四つの足の位置を確認したうえで登ったはずだった。 それに脚立の上で特に身体を動かしたわけでもないのに、突然バランスが崩れて床まで落ちたのだ。 丁度二本の脚が交差している箇所で折れていたから、このアルミ製の脚立の金属疲労で折れたのではないかと思える。 この脚立はもう15年ほど使っているものであるが、そろそろ寿命だったのかも知れない。 しかし高いところで作業するために使うこのようなものが、ある日突然壊れると思うと怖いものがある。
 落ちた時丁度横に冷蔵庫があったのだが、その冷蔵庫がオフの身体が落ちたので少し動いた。 冷蔵庫は作業に邪魔になるので定位置より少しずらしてあった。 その冷蔵庫に磁石でくっ付けてあったタイマーを落ちるときにとっさに掴んでいた。 立ち上がりながら手の中にあるタイマーを見て、少し笑った。 落ちながらとっさに何かに掴まろうとして、そのタイマーを掴んだのだろうと思ったからだが・・・。



 今日の仕事

 今日もダイニングの天井仕事の続ける。
 
 すでに天井に取り付いている梁に梯子を掛けて、大引き受けの穴を掘る。
 この梁だが、節だらけで普通のものより倍ぐらい重く、誰も買わないで一本だけ売れ残っていたものだが、梁に使うなら硬くてちょうど良いと思い買ってきた。 だが重くて一人で天井に引き上げるのに苦労したが、今日は丁度受けの穴を掘るところに大きな節が二個もあり、ノミの刃がたたなくて腕がしびれるほど痛くなり掘るのに苦労した。 おかげで五箇所の穴を掘るだけで午前中一杯掛かった。
 午後からは天井での大引き受けの間の長さをはかり、その大きさに材を切りカンナを掛けた化粧大引きを造り、それらに一度目の塗装をした。
 また天井に大引き受けを固定しそれらにも一度目の塗装をかける。 ついでに、前に一度塗装してある柱や敷鴨居などに二度目の塗装をして今日の仕事が終わる。 取り付けた新しい材に濃い目の塗装してしまうと、新しい材と古い材との区別がつかなくなり、せっかく仕上げた仕事が分かりにくくなる。 そのような効果を狙って塗装しているのだから、それはそれでいいのだが、せっかくやったのになぁと思い少し気が抜ける面がある。