夢のお告げ

 昨夜から雨が降り続いている。 温かい雨である。 入り口付近の踏みつけて出来た細い雪道もこの雨で融けて、下のコンクリートが見えてきた。
 恋の病ではないが、寝ても醒めても考えているのだろう、昨夜夢の中にありがたいお告げが顕われたのだ。
 というのは、ダイニングの天井を最初三分の一だけ撤去して、そこの桁の隅を基準点に取って天井の大引きの受けを取り付けていこうと考えていたのだが、夢の中で全部撤去して一番低い箇所を基準に取るのが宜しい、と天の声がお告げとして顕われたのだ。 考えてみるとまさにその通りなのである。 まさに、ありがたやぁ、ありがたやぁ・・・である。

 オフが今考えているのは吊り木で上から吊る天井ではなくて、周りの桁や柄や柱に大引きの受けを取り付けて、そこのケ込みに大引きを掛け渡していく。 その上に床を張るように板を並べて張っていく、言ってみれば二階の床組をするような天井であるが、もちろん大引きは見せるための意匠でもあり、板のダレを防ぐ吊り木の代わりも兼ねている。 
  

 今日の仕事

 ダイニングの天井を撤去した。 二本ある梁を包み込んで隠してある部分はまだだが、その他のフラットな部分は夢のお告げのこともあり全部撤去した。 予想していたがここも二重の天井だった。 つまり石膏ボードが古いものの上にもう一枚重ねて張られてた。 おかげで重いこと重いこと。 撤去したときに、先日苦労して入れた鴨居の縁に天井が当たって、かなりな傷がついてしまった。
 この天井裏にはこれまで何度か掃除機をかけているがその度に煤や萱や縄屑がたまっていた。 当然落とす前の今朝も掃除機をかけているのだが、それでも終わってみるとフロアーはゴミの山である。 まあしかし、これは一度は通過しなければならない関門だったのだ。
 それにしても思ったよりハカがいった。 その分今日はがんばった訳なのだが、さすがに終わってみると疲れ果てていた。

 既存の床の上に垂木をひくので床が上がる分、LDKの天井の高さは思ったより低くなりそうである。 というのは大引きを受ける桁が曲がっていて低い部分があるからだが・・・さてどうしたものか・・・。 そこより天井の高さを上げるとなると、茅葺のサスの部分が斜めに部屋側に出てきて、板を当てて隠すにしても仕事が一段と面倒になる。
 明日は梁を包み込んで隠してあった部分の撤去になるが、かなりご丁寧な仕事がしてあるようで手間を食いそうである。