天井の撤去

 今日11日から5ヶ月目に入る。 と言うことはこの仕事を始めてちょうど4ヶ月が過ぎたということだ。
 当初、期間を半年間と見積もったが、半年では無理だなぁと思えてきた。
 一時は見積もった期間内に出来るぞ、と思ったこともあったが、どうやら無理のようだ。 しかし目標は目標だから、半年での完成を目指してがんばってみるつもりだ。
 仕事が進むにつれていろいろとやりたいことが次々に出てきて、やる事と、やらない事とを区別しなければ際限なくなりそうである。
 基本的には建物の大きさを変えないつもりだったが、リビングがL字形の変形の部屋になり使いづらそうなので、へっこんだところなくして普通の8畳間ぐらいの正方形にする。 その場合建物の大きさが1坪(3平米強)ほど増えることになる。 そうなると現在オフが寝ている元納屋だった建物の外部へ出入り口が塞がるので、そこを押入れにでも作り直すつもりである。 本当はさらにこの部屋は風通しが悪いので、床の間がある北側の横をぶち抜いて縦長の窓をつけ、同時に南側の隅の一部も縦長の窓をつけて夏に風が通り抜けるようにしたい。 そして西側についている道に面した出窓はいらないので塞ぐのが良いと思う。  しかしそこまでやれば際限がないので、割愛することにした。
 外部をリビングの内部に取り込むのはこれは最も大きい変更だが、当初は予定していなかった小さな変更がどんどん出てきて、仕事は増えるばかりであるが、少しは仕事を減らす変更もしている。 その代表は風呂場で、予算の関係もあって風呂を新しくするのは見送りとした。



 今日の仕事

 玄関上の天井を壊し撤去する。 まず吊り天井になっているので野縁と吊り木を切り離す。
 その後どのように仕事を進めるか良く分からない。 だいたいオフはこのような下地をして上から吊る天井作る仕事を一度もしたことがない。
 暮れに亡くなった大工さんが生きていれば電話して聞くところだが、それはもう出来ない。 柱に切り込んでない側の廻り縁と天井板を端のところだけ切り離してみる。 そうこうしているうちに繊維板のような軽いボードが下地より外れるので、こんなことはどうでもいいのだがと思いながら格子組してある下地より外して全部撤去する。 そこでこの天井は以前普通の廻り縁の板天井だったのだが、その上へ板で格子を組んだ下地を作り繊維板を貼り付けていったということが分かる。 格子の上に板を当ててあるが、その板がわざわざ相ジャクリしてあるのでバカ丁寧な仕事だなぁと思っていたが、これで納得した。 板や格子組と切り離した廻り縁を柱の両脇でチェーンソウで切りはなす。 やはり柱に切り込んでないもう一方の側の廻り縁も切り離す。 どうやらこれが正解だったらしい、切り離したところで天井はぐらりと傾いて少し下がった。
 こうなればしめたもので、梁に上がって片足で傾いた天井を何度か踏み下げると、バリバリと音を立ててもう一段下がった。
 下へ降りて両手で傾いた天井を引っ張ると、またバリバリと音を立てて下がった。 が、先日せっかく張った壁下地のラスボードに廻りブチ先が突き刺さって穴を開けてしまった。 下がった天井の板をはがしたり、格子組の下地を切り取ったりして午前中が終わった。
 午後からは柱や梁の釘を抜いたりした後、柱にヌキを差す寸法取りをして、墨をつけ、ドリルでヌキ穴のところを掘っておいた。

 前にやった煤竹天井だが、縄で編まないで楽をして竹を縦に並べただけなので、なんだか間が抜けたように見えるのが少し気になる。 下へおろして編むにしろ、天井で編むにしろ、一人仕事でやるには無理がある。