ナマコ

 昨日帰り道、小浜市で国道沿いにあったスーパーに立ち寄った。 小浜市はもともと漁港の町であるので新鮮な魚を期待したが、やはりまだ正月であるせいかろくな魚がなかった。 さいわい青なまこがあったのでそれを買ってきた。 まな板の上でたっぷりの塩で揉んでぬめりを取り、身を引き締めて硬くしてから切って三杯酢に漬ける。 これがこりこりとして美味しい食感なのだ。 ナマコは岸壁などにへばり付いてそこらに生えている海草を片っ端から食べて生きている動物である。 赤ナマコと青ナマコがいるのだが、どうやら食べている海草の色によって違うらしい。 赤でも青でもピンクでも何でも良い、ナマコこそは冬の味覚で美味しい。

 一日帰るのを早めて昨日帰ってきて良かった。 今日は北陸道はチェーン規制となっていたし、山の家周辺はどうやらさらに大雪のようである。
 だいたい似たような積雪量のある猪谷という観測地点では、二日の日の120センチ台から、今見たら189センチにも増えていた。
 正月開けの雪下ろしを業者に頼んであるのだが、明日あたりに屋根に上がってくれるだろうか、端口の雪は切ってきたが少し不安である。



 今日の仕事

 今日から玄関の天井を壊して、壁下地を上へと立ち上げてその後天井をするつもりだったが、天井を先にやって壁はその後ですることに変更した。 というのは既存の天井を壊さないでおいて、その上に足場を渡しておいて新しい天井を造ってしまうほうが仕事がしやすいと判断したからだ。
 天井の廻り縁の枠材をとりあえず足場材として使うことにして天井裏へ上げる。 廻り縁材は三寸(9センチ)の半割りで天井が吹き抜けで高いから大きめの材を使うことにした。 本来の意味での天井廻り縁ではない。 横の渡る方は横の梁の上に載せ、縦に渡る方は縦の梁に固定して大きな枠を造る。 その枠の中へ既存の煤竹を横の梁に両端を引っ掛けて並べて乗せていく。 その上に三尺×六尺の畳サイズの大きさの枠を垂木で組み、そこへプラスターボードを載せて上からビスで固定する。 下から天井を見れば煤竹が並んだ天井でその隙間からベージュ色のプラスターボードがほんの少し透けて見えるという感じの天井である。 これで完全に隙間のない煤竹の天井が出来るはずである。
 構想や良しだが、実際には梁の上部がアールをかいたりしていて高さがそろわないので水平が出なくて大変である。 廻り縁をアールに合わせて削るかとしたが、先日の鴨居で懲りている。 場所は天井裏だし釘はないだろうと判断して梁にカンナを掛けることにした。
 もし埋まっている小さな釘が一本でもあればたちまちカンナの刃は欠けて使いものにならなくなる。 恐る恐る電動カンナを掛けたが、さいわい釘はなかった。 それにしても今日何度梯子を上り下りしただろうか。 一人仕事は何か一つでもモノがないといちいち取りに降りなければならない。
 いつもの材木屋は明日も休みなのでプラスターボードをホームセンターへ買いに行く。 ついでにその近くにあった材木屋に立ち寄り三寸五分の一尺の八尺というマグサに使う大きな材を頼むが、ベイ松でしか用意できないというので頼まないで帰ってきた。