映画 「亀も空を飛ぶ」

 寒い、今朝の室温は1度である。 寒波が来ているので、上空の気温が低いのだろう。  細かい粉雪が終日降っていた。 この粉雪は見る見るうちに積もったりしないが、静かに少しずつ積雪の嵩を上げていく。
 平成になってから一度も屋根の雪を下ろしていないが、今年はどうやら屋根の雪下ろしをしなければならないようだ。 田舎の山の家の部落の人に屋根雪が1・5メートルを越したら電話してくれ、と頼んであるのだが、この分でいくと正月前に電話があっつても不思議ではないような按配である。


 神戸で見た三本目の映画は「亀も空を飛ぶ」という製作国がイラク・イランの作品。
 この作品の解説は以下のようになっていた。

 ≫クルド人はイラン、イラク、トルコ、シリアの国境にまたがって住む、国家を持たない民族だ。イラン出身のクルド人であるゴバディ監督は、初長篇監督作品『酔っぱらった馬の時間』から一貫として、苛酷な状況に置かれているクルド人たちの姿を描いてきた。本作はイラク戦争終結直後にイラクを訪れたゴバディ監督が、その惨状を見てイラクで映画を撮ることを決意して作り上げた作品だ。彼の作品は深刻で辛い環境に生きる人々を描いているが、そのリアルな残酷さと幻想的な映像が違和感なく混じり合い、登場人物たちがどこか神話的な世界に生きているように見えてくるのが特徴だ。「戦争の悲惨さ」を訴える強いメッセージを持った作品だが、その映像表現にも心奪われるだろう。≪

  
 ストーリィの舞台はアメリカ軍の侵攻が迫っているイラクの北部のトルコに近いクルド人が住む地区で、これまで何度も戦場となってきた山岳地帯の小さな部落。  その部落の周辺には戦車などの残骸が無残に散らばり、今だ多数の地雷が埋められている。 口が達者で目端の利く戦争孤児の少年が、子供たちを使って地雷堀のアルバイトをさせてその元締めをやっている。 そろそろ思春期に差し掛かるその少年がある日、一人の難民の少女にひと目ぼれしてしまう。 戦火の中で逞しく無邪気に生きる子供たちだが、戦争を生きざるを得ない彼らに降りかかって来る悲惨な物語の背景が次第に明らかになっていく。
 人間の偽悪さが起こした悲惨な状況があり、それにかぶさるように美しく幻想的な映像が同時にある・・・まさに解説に書いてあったとおりの<神話的な世界>が映像の中に出現していて、もう言葉を発することすら出来ないような黙示録的な作品であった。

 オフの評価点 85点

 
 今日の仕事

 昨日の引き続き玄関とダイニングを仕切っている壁を壊す。 今日は室内側のクロスの下に張られていた石膏ボードをぐじゃぐじゃにならないようにそっと外していく。 その下にさらにベニヤがあって丁寧な仕事だなぁと思っていたら、それは以前の壁面の跡で化粧ベニヤの上に石膏ボードを張っていたのだ。
 また大きな問題が出てきた。 床下の根ガラミの部分にシロアリが巣を造った跡が出てきたのだ。 これをやりかえるには大事になってしまうのだが・・・
 とりあえず今日予定していた箇所は全部壊し終えた。
 次の仕事は、玄関との仕切りをさらに玄関側へ1メートルほど出してダイニングを広くして新たな壁面を作ることである。 天井面の造作は後の仕事にして、とりあえず周りの壁面を作り上げていくことにした。