映画 「ランド・オブ・プレンティ」

 神戸で見た二本目の映画はヴィム・ベェンダース監督の「ランド・オブ・プレンティ
 この監督の名前で見に行くのを決めたようなものだ。 作品の解説は以下のように書かれていた。


≫ 9.11の日、あなたはどこで何をしていましたか?
 本作は、9.11事件とその報道で、自国の政府について衝撃を受けた「アメリカ人」の物語である。 監督は、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』で社会現象を巻き起こし、以降も次々と傑作を世に贈り出している名匠ヴィム・ヴェンダース。 優しいまなざしの中にも、痛烈なメッセージ性を込めた本作は、04年ヴェネチア国際映画祭ユネスコ賞を受賞。『パリ・テキサス』以来の傑作と絶賛されている。 ラナを演じるのは『ドーソンズ・クリーク』でブレイクしたミシェル・ウイリアムズ。 脚本の段階から彼女をイメージしていたというだけあって、強くて愛情深いラナを見事に演じきっている。≪ 


 たしかに「パリ・テキサス」は映画史上に残る良い映画だったが、それはあくまで脚本の良さが大きかったのだと思う。
 作品を見れば見るほど嫌いになっていくという映画監督がいる。 オフにとって日本の大島渚監督がその代表であるが、期待する、期待が裏切られるの繰り返しでどんどん嫌いになっていく訳である。  もう中堅といえる黒澤清監督などもそのような一人である。
 「ベルリン・天使の詩」の後、ハリウッドへ移ったベェンダース監督もまだ嫌いまでには至らないが、最近は似たような流れに近づいてきている。 つまり最初は評価していたが、だんだんと評価が下がってきて、ついには嫌いになるというパターンへなのだが・・・   まあ、そうは言っても、この作品もけっして悪い作品ではないが、何かが欠けている。  それを上手く表現できないが、とりあえず現実を捉える視点が定型化していると言うか。 言い換えると定型化した視点でしか現実を見ていない、と言うことになるのだが、これは大島渚監督や黒澤清監督に大いに言えると思うのだが・・・

 ストーリィは、かってアメリカを離れ今は亡きコミュニストの母の手紙を伯父に渡すため、ロスを訪れる若いラナ。 昔ベトナム戦争で戦ったこともある愛国者の伯父はロスで勝手に母国警備員を名乗り、ひとりでテロ阻止に日夜励んでいる。 たまたま貧しく怪しいアラブ人殺害現場に居合わせた2人は、それぞれの立場でその事件の背景を探ることになり、最後は二人でニューヨークに来てグランドゼロに立つ。

 オフの評価点 35点


 今日の仕事

 いよいよダイニングと玄関を仕切っている壁を壊しにかかった。 今日一日で正面の壁は全部壊せると思っていたが意外と手間取る。 この場所はたんに一枚の壁ではなく、内側からの戸袋になっていたので、いわば二重に壁がしてあるようなものである。   最初は表面のベニヤを剥がすことから入った。 化粧ベニヤは釘で打ちつけるだけではなく、ポンドでしっかりと接着してあるので剥がすのが大変である。 それにしても天井からのゴミや埃がひどい。すぐ奥に食事をしているキッチンのカウンターなのだが、天井裏を掃除しないで壊していたら、と思うとゾッとする。 なるべく埃を立てたくないので壊した後からと大きなゴミは箒で掃き取り、その後掃除機を掛けながらの仕事である。
 最初のうちは丁寧一本一本外して壊していたが、どうせ壊した材は再利用する訳ではないので、戸袋の敷鴨居などは真ん中で切ってから外せば簡単だったのだなぁ、と後になって思う。 ダイニングの内壁はベニヤの上に石膏ボードを張りさらにクロス張りであるが、これを明日壊すことになるが、石膏ボードの壊しも大変だろうなぁ。
 がらんどうになったダイニングでの食事は寒くて、石油ストーブを抱きながら食事したいくらいだ。