雪が降った。

 雪が降った。 夜中の二時ごろトイレに起きた時にはすでに真っ白だったが、その後あまり降らなかったみたいだ。
 積もった量はほんの10センチぐらいだろうか、これくらいの雪をかぶった庭の木々や遠景の山のたたずまいはなかなか風情があるものだ。
 日中は雪も雨も降らなくて、時々日が差して雪に反射してきらきらしていた一日だった。




 今日の仕事

 天井裏の掃除。 だが、なかなか進まない。
 天井裏でのオフのいでたちは、頭にはフリースの帽子、顔には防塵マスク、手はゴム手袋、衣服は表がナイロンで中にポリエステルの綿が入ったツナギである。 
 まず、竹のスノコの上にひいてあったムシロを撤去する。 といっても、ムシロはボロボロ状態だし、その上に萱や藁屑、煤が山と乗っているので。 
 そっと巻いていって大型のダスト袋にそっと入れる。 その後竹スノコのに掃除機をかけて行くが、スノコは隙間が開いているのでなかなか思うように吸わない。  スノコを受けている下の梁の上部は煤の山である。 そこへ掃除機の口を突っ込んで吸っていくのだが、狭いところへ無理にホースを突っ込むから脆くなっている編んだ縄が次々に切れてしまいスノコはバラケてしまう。 そうなると今まで体重をスノコ全体で受けていたのに、個々の竹で受けるので下に梁のあるところに乗っていないときわめて危険である。
 竹そのものにも煤が黒くなって硬くガリガリにこびり付いている。 粉塵モウモウで長くやっていられない仕事だから、しばらくして下へ降りてくるが、鼻をかむと鼻汁は真っ黒である。 それを見るにつけ次に上がるのが嫌になってしまう。 上にいる時間と下にいる時間とどちらが長いかなぁ状態の仕事になってしまいなかなか思うようには進まないが、これはある程度いたし方がない。
 竹スノコ天井はすでにあきらめていたのだから、ムシロと同じでバラシテ撤去しておけば、あんな汚い中で仕事をしなくて済んだのだと今日の仕事が終わりになって気がつく。 まだまだ天井裏には落ちた煤が山となっている、明日もそれの掃除が続く。 早く大工仕事に戻りたいよぉ。。