ネット市場

 まだ一昨夜降った雪が少し残っているが、日が差してきらきらとして春が近いと思わせるような一日だった、まだまだ冬はこれからだというのに・・・
 ネットでサネ加工してある出来合いの羽目板を探していて、いろんな材が欲しくなる。 とりあえずは無垢のタモの集成材(1300×40×850)の板が一枚だけ残っていて16000円と超安値である。 普通は安いものでも2万円以上するものだが・・・今までネット販売を使わなかったが、今回は注文するかと思い立ち、めったに使わないカードまで持ち出したのだが、他の事で席を立っている内に買う気をなくしてしまった。
 真ん中を繰り抜いてキッチンのアイランド式のシンクの天板に使おうかと思ったのだが・・・まだシンクも決まっていないのに、買ってどうするの?と冷静に考えたのだ。 よくぞ思いとどまったなぁ。


 今日の仕事

 今日もまた天井裏の掃除である。 
 まあ、今日でザザッとだがLDKにあたる部分の天井裏に掃除機をかけたことになる。 大型のダスト袋に十五袋のゴミが出たが、それが玄関に積み上げられているがなんとなく見事である。 中身はムシロや萱や藁などと長年溜まった煤、それに猫のウンチ、電気配線の屑。
 以前天井裏で仕事した電気屋はVAコードを剥いた屑や電線、ステップルなどなどを片付けないで天井裏のあちらこちらに撒き散らしている。
 人が見ないところだから良いと思ったのだろうが、なんとも後始末の悪い職人である。 その点ここの天井仕事をした大工は木屑一つ残していない。 もっとも大工仕事の最後がプラスターボードを下から張る仕事だったので、残りようがなかったのかもしれないが・・・。 ただ丁寧な仕事をする大工だったことが、このようにやった仕事を裏から見れば良く分かるものである。

 ようやく天井裏の仕事の要領がつかめたところで仕事は終わりである。 これでたとえ便利屋さんになってでも、天井裏の掃除を請け負う仕事をやれる自信はついたよ(笑) 茅葺屋根の天井裏の掃除の面倒な点は、煤だけでなくバラけた大小さまざまな大きさの萱や藁が落ちていることである。 業務用の掃除機は煤や埃はなどはまことに良く吸ってくれる。 だが少し長い萱や藁の屑があるとそれがホースや掃除機の入口に詰まって、どんどん吸い込みが悪くなる。 そうなるといちいちホースを本体から外して入り口を掃除してやらなければならない、まさに掃除機を掃除するとはこれいかに・・・な話なのだが・・・。 園芸用の落ち葉集塵機でも一台あれば両方使い分けて仕事はもっと早かったかもしれない。
 天井の位置というか高さは天井掃除をしながらなんとか決まった、母屋の桁の上部の位置を天井面の高さにすることにした。 桁の下は壁にしてしまい、まわりは壁で隠すことにしたが、それだとこの家の天井は桁の下で高さが真ん中と周辺部が違うことなるが、これは致し方ないことなのだ。 無理に一緒にしても納屋との繫ぎの部分の屋根が低いからだ。

 まだまだ掃除はしたりないと思うが、良い加減なところで終わって、そろそろ天井を壊す仕事に入れねばならない。
 壊すのは良いのだが、まだどのような天井にするか決まっていない。
 プランは二つある。 一つは天井下地をして下からサネ加工した板を野縁へと留めながら張っていく、いわゆる床張りを逆さまにやるような仕事。 この場合は天井は木となる。 もう一つのプランは下地をしてそこへ漆喰を塗っていく天井である。 漆喰を天井に塗るなど素人ではとても無理と思っていたが、ミキサーを買ったのでそれを使えばよく練れた漆喰が楽して作れる、多分粘りの出たそれを天井に塗っても大丈夫だろうと思うのだ。