片付け仕事

 昨夜は夜半過ぎあたりからずっと雷が鳴っていた。 寒気が次々に上空に入ってきているのだろう。
 朝起きたらあたりは雪で真っ白だったのだが、なんと言うかべっとりと重い濡れ雪である。 こんな雪の状態のとき道を歩いていて車が横を通り過ぎると、雪を跳ね飛ばし大変なことになる。 朝の室温は3度である。
 PCを置いている部屋は六畳間ぐらいの広さの洋間で、ここで寝るまでの間をファンヒーターを使い過ごしているのだが、サッシ窓の朝の結露が凄い。 この部屋はこの家の中ではまれな機密性の高い部屋である。 あふれた水が窓枠にこぼれていて壁紙の一部が剥がれてきている。 外部に出て見れば壁伝いに水が下に流れているのが分かる。 これでは建物に悪いのは一目瞭然である。 一昨日から夜寝る前に、この部屋のドアを開けっぱなしにすることにしている。 その効果は少しあって朝結露はしているが量はかなり少なくなっている。


 今日の仕事

 昨日からグンと冷え込んできているので、今朝はシャツを厚手のもの、ズボンは裏地が付いたものに替えたせいで、仕事をしていてもあまり寒くはない。 しかし手の指先は冷たいのはどうしようもない。 つけっぱなしのストーブに時々手をかざすしかない。

 雪の中でタイヤを付け替える気にはならなくて、残り仕事を片付けることにする。
 まず田の字型の四部屋全部を箒で掃いてきれいに掃除した。 以前山の家を造作していた頃にはほとんど掃除をしないで、まさに木屑の山の中で仕事をしていたが、今回は毎回毎回朝には掃除してから仕事をするようになった。 当たり前のことだがこの方が仕事のハカも行くし、なにより気分も良いことがよく分かった。

 その後昨日の仕事の残り、壁ボードの縁が当たるところに受けの桟をヌキに直角に取り付けておく。

 それから八分(2・4センチ)の厚さの集成材の板で造った床、三箇所あるがそこへ塗装をする。
 この間しばらくその上を外を歩いたドロ靴で歩いていたので汚れていたので、お湯できれいに拭いてからタケダ薬品が販売しているキシラデコールというドイツ製の塗料を塗る。 この塗料は国宝級の建物などの改装にも使われているのだが、お高いので普段使わないのだが、色の種類も多いしなんというか色に深みがある。 普段は日本のアサヒペンのウッドガードという半分ほどの値の塗料を使っているのだが、床に塗る色で気に入ったのもがないので、思い切ってキシラデコールのスプルースという色を使ってみた。 これはまちがいなく味わい深く良い色を出している。
 なお、あまり広くない場所に厚手の一枚ものの集成材の板で床を作ったが、この試みは失敗ではないが良くなかった。 やはり床は床材を使うべきだったと思う。

 午後から、天井裏に上がった。 じつはここの家の天井裏の壁面に大きな穴が開いているのだ。
 そこから猫はしょっちゅう入って来て天井裏を歩いているし、馬や牛は無理だろうが多分豚でも入れると思うくらいの大きさの穴である。
 そこから寒い風が天井裏へ入ってくるし、部屋を暖房した暖かい空気もみなそこから抜けていっているのだろう。 そこの様子を見るために入った。 軒が低くなっている箇所なのだが、もしここを塞ぐ仕事をするとなると外からは無理で、内側からそれも狭い天井裏に寝転がってしか仕事が出来ないことが分かった。 近々天井裏を掃除するが、その後でもあらかじめ寸法を取って置いて材をその大きさに切って持ち上がって、寝転がってでもここは塞ぐしかないだろう。

先日落とした茶の間の下がり壁の下地の竹小舞を残すことにしたのだが、そのまま残すという訳にはいかない。  それに一度塗装したいのだが、なにせ土壁の中にあったものである。 その先に一度泥を落とす意味でも洗わねばならない。 分かっていたが嫌な仕事だから後まわしにしていたのだが、そろそろやらねばならない。 部屋にビニールシートを敷き詰めて、片手にぬるま湯を入れたバケツ、もう片手にタワシを持って脚立に上がり洗っていく。 たちまちバケツのお湯は醤油のような色になるし、タワシから跳ねる汁が顔にかかるんだよねぇ。 いずれこの家に住む人はこの家を改装した人はこんな苦労をしていたんだと分かってくれるだろうか? 竹小舞を縛ってあったシュロ縄次々に切れてしまうが、これは致し方がない。