キムチ鍋

 予報では夜中に雨が雪に変わると言っていたが、朝起きると雨が上がっていて8時過ぎからは日も差してきた。
 なんだか得をしたような気分になって仕事を始めたが、9時過ぎる頃からチラチラと雪が舞い始めた。
 寒い、朝の内手の先が冷たかったが、軍手をして仕事をしていてもいっこうに手の先は温まってこない。 午後からはとうとう石油ストーブを仕事場に持ち込んだ。 八畳間が三部屋開けっ放しだから、小さなストーブではさして温まりそうもないのだが、気分的なもので暖かくなるような気がしてくるものである。 雪は終日降ったり止んだりしていたが、今夜も冷え込んできているので明日の朝まで少し積もるかもしれない。
 明日は業務用の掃除機をとりに行こうと思っているが、軽トラは先月田舎から持ってきた冬用のタイヤに履き替えなければならないだろう。
 寒いので夕食にキムチ鍋をした。 冬場はなんといっても身体が温まる鍋料理にかぎる。 中でもキムチ鍋は辛いだけあって一番身体が温まる。韓国政府がキムチに寄生虫がいたと発表したのにたいしてキムチ業者が販売が激減したと提訴していたが、鍋にすればその問題も多分クリアーするだろう。


 今日の仕事

 今日で四日目になる天井仕事は、さすがに午前中で残りの塗装も済ませ終了する。 三つに分かれた垂木受けがピッタリ揃っていないが、これで我慢することにした。
 午後からは奥の寝室と茶の間の間の一間半(2・7メートル)にこれまでは襖戸が三枚入って仕切りとなっていたが、そこを片引きの一枚戸にするつもりで、ちょうど真ん中に半柱を立てて片側を壁にして仕切る。 その仕事に入る。 三寸(9センチ)角の柱を八分(2・4センチ)だけ縦に切り取って、半柱を造り、敷居にホゾを切りそこへ下部をいれ、上部は鴨居の溝に逆に合わせて切込みを入たものを横からカケヤで叩いて入れていくのである。 仕切り壁になる部分には三本造っておいたヌキを穴を合わせて差しながら柱を叩いて立てていく。
 一応そこまで作り上げたがところが既存の厚さ六分(1・8センチ)の杉のヌキ三本ではぺたぺたしていて、ボードを張り塗り壁にした時に動いてしまう気がしてどうも気に入らない。 そこで遣り変えることにして、ヌキ穴を広げヌキをヒノキの柱を引き割った厚さ七分(2・1センチ)のヌキに入れ替えた。 たった一分(3ミリ)の違いだが、これだとペタペタしない。 もともとヌキは薄い材だがとはいえちゃんとした構造材なのである。 昔の壁の中に入っているヌキは穴が一寸(3センチ)掘ってありヌキの厚さは八分から九分のものを使っていた。 つい最近のものでも七分はあったのに、最近はボードに構造コンパネを使うようになり、ヌキを使う真壁の場合少しでも壁下地を薄くするためにコンパネが留めれればよいと、六分厚に落とされたぺたぺたなものが出回るようになったわけだ。