12月に入り、時雨模様で冬はすぐそこ

 同じ近畿だが、北よりということや日本海側ということもあってやはり綾部は寒い。 とくに夜の気温が低い。 今朝などは仕事を始めた頃しばらく軍手をしていても手が冷たかった。 もっとも神戸はマンション暮らしなので室内での寒さも和らぐのだが、その分空気が乾燥していて喉がからからして時々咳が出ていたが、こちらへ来てからはそれはなくなった。 週末から来週にかけて冬型の天気が続き、寒気も次々に上空にやってくるみたいだ。 幸い外仕事はほとんど終わっているので、中で戸を閉め切って仕事が出来るのがありがたい。
 夕方、携帯電話が鳴り、出ると田舎の病院からである。 母親が入院したらしい。
 脱水症状と尿道の腫れということらしいが、共に軽いと言うことだが年寄りなので大事をとったのだろう。 もともと腎盂炎をよく起こす人だから大事をとってくれたのはありがたい。 様子を伺って近々一度帰郷せねばならないだろうが、天気まわりが悪いのが気になる。

 
  今日の仕事

 午前中、垂木を大きさに切ってカンナを掛ける。 ヌキを縦に五つに切って細小舞を作る。 共に塗装をして乾かす。 化粧した野地板と垂木の間に細小舞が来るのだが、両者の色を微妙に変えておいた。 本来なら太く大きいものを色を濃くするのだが、今回は逆にして細小舞を強調する意味でこちらに濃い色を塗った。            

 午後からは化粧した野地板を下屋の既存の垂木の上に取り付けていく。 既存の垂木受けの高さが一定でないので仕事がはかどらない。
 いっそ下地に何か受けでも入れて一定にしておけば仕事がやり易かったが、後のまつりである。
 一応全部取り付けた後、板の受けを取り付けて今日の仕事は終わり。 明日はまたこの仕事の続きから始まる。


 この天井の仕事が終わったら、天井裏に掃除機を持って上がって天井裏全部に掃除機をかけようと思っている。
 この家が出来たのが大正の終わりごろと聞いているので、その後の約80年の埃や煤がたまっているはずである。 まして屋根は茅葺なので天井裏に溜まっているゴミも半端でないだろうと思う。 天井裏を掃除した後でリビングやダイニングになる場所の天井を壊すつもりである。
 普通家作りは床を張って足場を安定させて、壁を作って最後に天井張りに入るのが一般的ということだが、古民家の場合は汚い天井仕事をまっ先にやったほうが良いだろうと考えてのことである。 リビング・ダイニングの天井は現在より高くするのだが、どの高さに張るのか、どのような天井にするかは掃除しながら、天井裏の構造をじっくり見た上で決めようと思っている。
 いずれにしろ天井は現在より高くなり、部屋も現在の小さな仕切り壁がなくなり、LDKが一体になった広い部屋を考えているのでどうあろうと床暖房は最低必要になるだろう。 トイレも室内に新設するつもりだし、そうなるとすべての部材予算350万円で納めるためには風呂の新設は割愛して現在のものを利用することになる。