公害病か・・・

 今夜から明日にかけて低気圧が日本海をすすみ発達するらしい。 そうなればその後はお決まりの西高東低の冬型の気圧配置になる。
 明日は雨らしいが、その後また一段と寒くなるのだろう。 今日など日中半袖のシャツ一枚になって仕事をしていたというのに・・・。

 今日弟のヤスが来てお昼の時間言い出したのだが、母親がなくなったのは再生不良性骨髄炎という病気だったが、この病気は骨髄の造血機能が低下して役に立たない未成熟な白血球や赤血球、血小板などを大量に造ってしまうといういわば骨髄の癌のような病気である。 当時は治療法などなくて、悪くなるとひたすら輸血するだけだったらしい。 ヤスが言うにはどうもその原因は今は製造中止になっているトルエン系の接着剤が原因だったのではないかと言うことなのだ。 昔、父親の転勤で九州にいた頃、ナショナルの下請けで電池ボックスの内部にスポンジを張る内職をしていたことがあったらしいが、その時の接着剤が元だったのではないかと彼は言う。 その仕事は簡単な割りには手間賃が高い仕事で、ただしその仕事をする時は扇風機を掛けて窓を開けてしてくださいと言うことだったらしい。 なぜそうするかは密室で長くしていると頭が痛くなったりするから、という説明だったということだ。 しかし、実際にはその仕事をしていてもさほど頭も痛くならなかったらしい。 頭が痛くならない以上、冬の寒い頃など窓を開けて扇風機を回すなどというのは馬鹿みたいだと思うのが普通の人の考えることだろう。 そんな訳で当時そんな内職を一年余りせっせとやったらしい。 その後安くて強力で人気のあったその接着剤は製造中止になったと言うことらしい。 亡くなる前の一年ほどの間、身体中のあちこちがイタイイタイと言っていたおふくろが不憫でならない、としんみり言っていた。 最近もアスベストのことで世間は騒いでいるが・・・その他にもいろいろなよく分からない物質が便利は世の中になったと思っているわれわれの周りを取り巻いている。 コンビニのおにぎりを室内に何日置いてもカビが生えてこないと言うのもかえって気持ちが悪いのだが・・・。
 
  
 
 今日の仕事

 昨日の続き、北側の縁の障子戸を入れる枠を造る。 枠の上部つまり鴨居は下屋の低い桁より上で、片下がり天井ぎりぎりなので、まずコの字型の枠を造ってそれを移動して据え付ける。 戸当たりを見るとなんだかおかしい、サッシ戸なのに傾いているのだ。
 以前この家でこの戸を使っていた時、柱の戸当たりが悪くて下の左右の戸車の高さで調整しわざわざ大きく傾けてあったのだ。
 それを調整して真直ぐにして戸当たりを見ると、両側とも方立ての真ん中が当たり上下が空いている。 方立てが垂直でないのだ。 仕方なしに方立てをそのままで電動カンナを横から当て真ん中をけずって垂直にするというあまり感心出来ない仕事をする。
 最後に方立てを隠しビスで留めていて、電動ドライバーが空回りするようになった。 多分酷使しているのでギアが擦り減って壊れてしまったのだ。
 電動ドライバーがなければ大工さんが金槌がないのと同じで、オフは仕事にならない。 以前に壊れたのと二台持って金物屋へ修理に出すために出かける。 金物屋の親父が言うにはこれはホームセンター用に日立工機が出している商品で良くないよと言うことだ。
 修理に出している間、使うためもう一台買うことにした。 プロ用のものを買おうと値段を見てびっくり、4万円の値段が付いている。 お金が足りないよ、と言うと一番安いもので2万円をちょい切るものがあると言うので、それを買うことにした。 これだと回転だけでネジが入りにくくなると自動的に打つようになって押し込む仕組みになっているのだそうだ。 値段も値段だが賢い機械もあるものだなぁと感心する。 そのほか満足な手鋸が一丁もないので、のこぎりを一丁買う。 最近は替え刃式ののこぎりが良く売れるらしいが、それだと片刃なので縦引き横引きが出来る昔ながらの両目ののこぎりがやはり便利なのでそれを買う。
 お昼前からヤスが来て手伝ってくれた。 ヤスには外部のラスカットボードの上に防水のアスファルトシートを張ってもらう。 アスファルトシートをボードの上に当てて手動のタッカーで止めていく仕事だ。 それが終わってから、さらにその上にメタルラスという金網のようなものをやはりタッカーで張ってもらう。  その後モルタル塗りをする時にモルタルがそれに絡まって落ちないようにするためにメタルラスは張るのである。 それらの一連の仕事を午後から手の空いたオフも手伝う。
 いよいよ外壁はこの後モルタルを塗るだけになった。 ヤスは明日来れないと言う。
 腰が痛いので左官屋仕事はなるべく一人ではやりたくないのだが・・・