入籍

夜10時を過ぎると眠くてたまらなくなり眠る、起きたのが2時過ぎ。 小便をして缶ビールを飲んでまた眠る。
 つぎに起きたのが5時前、夜は白々と空けはじめている、梟がホウホウと向かいの山で鳴いている。
 目が覚めるたびに仕事のことを考える・・・ああでもない、こうでもないと、出来たプランを積んだり崩したり・・・

 今夜遅くに彼女が来るので綾部の駅まで迎えにいく。 いや今では彼女でなく、じつは嫁さんなのである。 9月の中ごろに彼女が市役所に書類を提出して正式に夫婦になったのである。 一応夫婦になったが、一緒に暮らせるのは何時になることやら・・・今のところまだ所帯もまだ別々である。
 この綾部の家を彼女が見るのも今回でまだ二回目なのである。
 今夜来るのだが、明日お昼過ぎには帰らなくてはならない。 ボケの進み始めた母親と障害者の父親がいるからだ。 今夜一晩は病院から帰ったお兄さんが両親を見てくれている。

 それに明日からはまた連休だが、土曜日の日まだ確定ではないが、高校時代の友人たちが三人車に乗り合わせて来るかもしれない。
 仕事が遅れ気味だし、南海上には日本に向かって台風が北上している。 友人が来るのは嬉しいが、雨や風が吹く前に壁はいいとしても、屋根だけは仕上げたい。  彼らにも何か仕事を手伝わせて、その後近くの綾部温泉に連れて行き汗を流してから、宴会としよう。


  今日の仕事
 垂木を一本一本桁の上に載せて差し込む。 手元のランプで奥を照らし梁に引っ掛けるようにする。 途中でいろんな障害物があったりしてなかなか思うように運ばない。 以前の下屋の桁からの出は2尺7寸(約80センチ)になっていたので、今回もそれに習いそれ以上の長さでとりあえず切っておく。 だいたいの長さが9尺(3メートル弱)前後である。 途中の障害物のため垂木を切り込んだりする箇所も出てくる。 一本一本現場合わせてやっていくしかない仕事でかなり手間がかかる。 垂木の下がり角度もなかなか揃わない。 なぜなら母屋の桁が真直ぐではなく、自然にカーブした材を使っているからである。 今日一日かかって全部で20本弱ある垂木が何とか仮に並んだが、うまくいかないで後まわしにした垂木も4本ほど残っている。 明日はそれらを全部並べて、一本ずつ桁に大きな釘で止めていく。 トタンを被せた母屋の萱屋根のほんの少しの隙間で打ち込むのだからこれも思っている以上に手間がかかりそうである