鏡

　昨夜は歯茎が腫れていたせいか、夜中に何度も目が醒める。　ソファーで酒を飲みながら缶を頬っぺたに押し付けているとヒヤヒヤと気持ちが良く、その内にそのままウトウトしたりしていた。　今朝は歯茎の状態は最悪で、毎朝三粒食べるラッキョすら痛くて噛めないほどだった。　不細工なのは承知で頬っぺたにネツサマシートを張り絆創膏で留めておいた。　配管屋が来て、片方の頬っぺが大きく腫れていますよ、とアハハ・・・と笑っていた。　それでも絆創膏の効果はあったのか、お昼にかけて少しずつ腫れはひいていった。

　ここの家には風呂にもどこにも鏡がない。　鏡付きの洗面台が一つあったのだが、それも外を運び出して裏向けにして放置してある。
　オフの友人に鏡を見るのが大好きで、しょっちゅう鏡で自分の顔を見ているというおかしな男がいるが、オフは鏡で自分の顔を見るのが大嫌いである。　それでもチョイトした拍子に鏡やガラスに写った自分の顔を見たりする時があるが、そんな時はたいてい、嫌なものを見た、とゾッとする。　
　オフにとってこの世で一番見たくないものは自分の顔かもしれない。　だから写真を写されるのも大嫌いである。　何かの集まりで皆で写真を撮る場合は、たいてい一番後ろの端っこあたりに、それもあらぬ方を眺めながら立っていることが多い（笑）　

　今日の仕事

　配管屋が来て排水のパイプを埋めるためにコンクリートにカッターを入れ始めた。　粉塵が汚いので部屋の内部で塗装の仕事をする。　リビングの床には二度目、奥の寝室と和室の一部の床には一度目の塗装を済ます。