良い年

 寒い風が吹いている。 時々急に強い風が吹いてきて、たまたま軽トラにアルミの梯子を積んで走っていたが梯子が横に傾いてしまった。
 日本海側、とくに北陸は明日の元日と二日にかけて大雪になる、という予報も出ている。 一昨年の例もあるので山の家が少々心配である。 アメダスの情報から予測するにすでに30〜40センチは積もっているだろうと思われるが、1メートル50を越えると屋根に上がって雪下ろしを考えに入れなくてはならなくなる。 予報では3日ごろは北陸でも雨マークになっているが、この予報が当たって欲しいものだ。


 朝、八千代の家へ左官屋来てもらい屋根に上がって雨漏りの箇所の特定と補修をしてもらう。 どうやら瓦にズレがありそこから雨漏りしているらしいということで、そこへ漆喰を詰め込んでもらう。 その間オフはダイニングの入口のドアを取り付けるため上部にマグサとヌキを入れて、プラスターボードを張り、マグサに塗装する。 午後から左官屋にボードに下地塗りをしてもらい、後日漆喰の上塗りをして壁は出来上がりだ。 残りは建具屋にドアを造って取り付けてもらって完成となる。 


 五十歳半ばを過ぎてから古民家のリフォームする大工になろう、と決意して仕事を始めて今年が実質的に二年目だ。
 還暦を迎えた二年目の今年は、個人的には良い年になったと思う。 それは八千代の家の仕事が終わり、しばらくして売れたからである。 そして、続いて加西の家を競売で落としその仕事に取り掛かって、予定では来年の春には完成させたいと予定を組んで進めている。 さらにその次の仕事として姫路の家を落札出来た。 この家は是非ともやりたい仕事になりそうである。 仕事の流れとしてはまことに頭に描いたスムーズな流れである。 この流れが来年も途切れることなく続いてほしいものだ。 ただ唯一の気がかりは最初に手掛けた綾部の家が一年経っても売れないで残っていること。 これが心残りだが、まあ来年に売れることを期待しよう。 
 さして悪いことはなかった今年だったが、今日午前中仕事をしていてちょっとした段差で足をひねってしまった。 その時は、あ痛たた〜で終わったのだが、今頃になって熱を持って痛みがぶり返してきた。 どうやら捻挫しているようだ。 さいわい左足なので、運転には不都合なないのでこれから神戸へ行って、元旦の朝は今年も嫁さんのマンションで迎えることになる。

 
 今日の仕事


 八千代の家のドアを取り付けるために上部にマグサをいれて、その上にヌキを入れプラスターボード張る。 午後からは加西の家の天井の隅の梁や桁との境の押さえ材を造って塗装する。