再開

 一ヶ月以上のブランクだったが、今日からまたこのブログに日記を書いていくことにする。
 回線は10月の末に開通したのだが、パソコンの繫ぎ込みが遅れただけでなく、ADSLが調子が悪くてネットに繋がらないことが多かった。
 半分諦めてISDNで繫ぐことを考えていたが、どうやらプロパンガスの会社が使っているガス漏れ感知のアイコン回線が悪さをしていたみたいで、それを外してもらうとADSLが繋がるようになった。
 それだけでなく前の地区よりもさらに早くなったような気がする。
 ただしここの地区は携帯がなかなか通じないのでやや困っている。


 この一ヶ月間仕事に関していろんなことがあった。 といっても主に競売関係だが、加西市にもう一件、埋蔵文化財地区だったがどうしても落札して仕事をやりたい物件があったのだが、これは入札前に取り下げになってしまった。 その他に神戸市北区にもかなり良い材をふんだんに使った家があったが、これも同じように取り下げになった。
 たしかに住む家が競売で落札されるとそこに住んでいた人は他へ移り住むしかないので、プー太郎にでもならない限り出ていった先でアパートなどを借りることになる。 そうなるとたとえ安いアパートでも家賃が付きまとうことになる。 それを払うのだったら、親戚などに助けを請うて標準評価額を出してもらいその金で取り下げを願い出て、月々家賃を払う代わりにその額の金を毎月返済していけば、住みなれた家から面倒な引越しなどしなくてもそのまま住めることになる訳である。 現在オフが移ってきた家の人の場合はどうあろうと、もうここの家に住みたくないので引っ越すことにした、と言っていたが、そんな気持ちはある意味では合理的でないと言うかもしれないが、まったく分からないことはない。 何を優先するか、それは人それぞれである。 と言うことは人はそれぞれの物語、つまり<言葉によって生きている>ということにもなるのだと思う。


 さてさて、オフの場合もいろんなことの代わりと言ってはなんだが、姫路市内の住宅地にかなり古い農家が競売に出ていたのだがこれに、まあ無理だろうなぁ、と思いながら入札したのだが、その開札が今日あって、なんとオフ君の入れた金額で落札していた!
 場所が住宅地だからかなり古い家だからそこに住みたい人ではなくて、主な入札者は業者で不動産や工務店などの法人だけで十札ぐらいは入ると思っていたが、なんと三札しか入らなかった。都会だが・・・家が古すぎるので敬遠されたのかなぁ・・・ 
 大正始め頃の家で、二階の正面外壁がお城のように漆喰で固められている建物である。 内部をこの目で見ていないので何とも言えないが、ひょっとしたらもともと瓦屋根の家ではなくて、最初は萱葺き屋根でそれを後に屋根の部分だけを瓦屋根に変えた家ではないかと思う。 普通これが田舎だと座敷以外の柱は雑木である栗の木などが使われているのだが、さすがに姫路は都市である桧の柱が使われているようだ。
 内部も戦後の新建材でベタベタと覆われていなくて、玄関から入った台所などは土間のままで、そこに流し台が置かれているだけである。 写真で見るに、その土間の真ん中に新しそうなユニットバスがドンと置かれているのには少し笑える。 トイレは玄関を出た外部にあるのだが、そうか姫路市内にまだこんな家が残っていたか!と、写真を見るだけでワクワクする物件である。 だが、古いだけにかなり痛みが出ている可能性がある。 せめて柱の下部にシロアリが入っていないことを祈るだけである。
 理想的なことを言えば、瓦屋根を全部取り外したうえで柱と梁と桁だけにして、曳き屋に建物を持ち上げてもらい、下部に布基礎をしてそこへ降ろしてからという仕事をして見たい。 そうなれば壁下地を含めて壁、天井、床なども全部新しくすることになる。 これはオフが山の家でやった仕事になるのだが、今回は大工仕事だけすることになる。 しかし依頼主なしにそんなに金を掛けるわけには行かない。 でもそれができるなら、オフの日当も時給千円程度でもやりたいと思うのだがなぁ・・・。
 こうなった以上、現在の加西市の家はあまり手間とお金を掛けないで半年以内で仕上げてしまい、つまり安く仕上げて早く買い手を見つけ、次の姫路の家に力を入れたい。


  ここの家に移ってきてまだ四日だが、だいたいの構想が出来てきた。 ここの家も南北に風が通る地形の場所に立っているが、現在はその風の通りを塞いだ建て方になっている。 それを全体に風の通りを良くするような構造にする。 だが、前の家のように既存の柱を取り外して抜いたりするのことはしないように部屋造りをする予定だ。 八千代の家よりやや標高が高いので、冬場はやや冷えると思う。 床暖房はまだどうするか悩んでいるが、LDKは各部屋の仕切りを外すからあったほうが良いのだが、もしやるにしてもキッチンとリビングだけにとどめ、床がかなりまだしっかりしているダイニングは割愛しようかと考えている。 和室に関しては、傾きも少なく浮き沈みのないし建具と柱との隙間も少ないし、床下も見たがシロアリは入っていない。 全部の壁の塗り替えと畳替えにとどめる。 それに四部屋ある二階に関しても一切改造しないつもりである。 外壁は現在のままでも当分は大丈夫だと思うが八千代の家と同様印象を変えるため、玄関周りから横の通りにかけて下見板と漆喰塗りにするが、それだけにとどめるつもりだ。




 今日の仕事


 仕事は今週から始めている。 前の住人が倉庫などに沢山の荷物を置いていってあったので、それをクリーンセンターに廃棄に行ったり、金属類は業者に運び込んで幾ばくかのお金にしたりしている。 前の家と違って倉庫が広くないので、中のものを出してから運び込まないと置く場所に困りワヤワヤになってしまいそうである。 運び出しは今日午前中で終わり、午後からは前の家からボツボツ荷物を運んでいる。