再チャレンジ

 加西市の市役所の文化財の係へ行って担当の人と逢って、競売物件埋蔵文化財遺跡地区内であるとの確認と、その場合の制約などについて訊く。 五時過ぎに発掘調査を終えて帰って来たばかりという、いかにも考古学オタクという人の良さそうな感じの人が対応に出た。
 話を訊くと競売物件になっている地区は以前に下水道工事をした時に平安時代の柱の跡などが出て来て、埋蔵文化財地区に指定されたとのことである。  そこでは許可なく土地の掘り返しは禁止されていて、住宅の基礎工事などする場合はあらかじめ届けをだし、仮の試掘調査を済ませなければならないことになっている。 ただし個人の住宅などの場合は、少し時間が掛かるが試掘調査費が予算から出るらしい。 また、現状のままその上に基礎する分には許可を取る必要なないらしい。 ようは勝手に掘り返すな、という事である。
 オフの場合は建っている家の内部を造作するだけだからほぼ問題はない。 だが、隣の工場跡地を売却してそれを買う人が建物などを建てる時に問題が起きるわけである。 その辺のことをどう見るか・・・である。 訊くとここの土地に関してはもうすでに二組ほど事情の説明を訊きに来ているらしい。 ここの物件の競売に参加しようとしている人がいるということだ。 来月はじめにはここの家の売却金が入ることだし、強気でいってみるか!と思いはじめているが、もうしばらく思案してみるつもりだ。

 その売却金であるが、来月初めに共済のローンが組まれて金融機関から支払いがあることになった。 そうなればここの所有権は買主に渡り、当然のことながらオフはこの家から出て行かねばならない。 次の物件へ入居できるようになるのは来月半ばごろになるだろうから、その間オフは荷物を倉庫にでもしばらく置かしてもらって、田舎へ行ったり、神戸の嫁さんのところで過ごすことになる。 当ブログはその間はお休みになる。


 ところが不動産屋から先ほど連絡があり、売主は印鑑証明がいるとのことである。 手元に印鑑はあるが証明書はない・・・と言うことはそれを取りに田舎へ帰らねばならない。 明日、明後日は役所は休みだから月曜日にそれを取ってとんぼ返りすることになった。 お金を支払う側の買主は三文判でよいが、買う取る側は実印を押してその証明書を付けねばならないらしい。


 今日のニュースに以下のようなのがあった。


 http://www.asahi.com/politics/update/0927/TKY200709270557.html

 
 そういえば再チャレンジと言うのが戦後レジームの見直しとともに安部政権の目玉の一つだった。 

 オフの弟が昨年会社を退職して失業保険をもらっていたが、専門技能職を身に付けるために新たにコースを設けられた学校に行くことになった。 
 そこでそれなりの授業を受け土木工事関係のいろんな資格を取るための勉学に励んでいるという訳である。 有難い事にそこへ行っている一年間は失業保険が延長されると言う付録が付いているのだ。 これぞ再チャレンジの見本であり、安部政権の目玉であっただけにそこへ特別に多めの予算を振り向けられたのだろう。
 ところがである・・・そこに集まった面々は、授業や勉学はそこのけ、形だけででやる気はなく、毎日居眠りばかりしているのが現状らしい。
 とにかく働かなくても延長して貰える失業保険のお金だけが目当てだ、というのが生徒の間で日を追って露骨になってきているのが現状らしい。
 一方の先生達も先生達で、現場仕事ではなく、ようやくありついた自分の仕事であるデスクワークの授業である。 ただただ授業を機械的におこなっているだけで、生徒が訊いていようが、眠ろうが注意の一つもしないで、ほったらかし状態で授業を進めているらしい。 たしかに年の食った大人をモノを教えるのは難しい面はあるだろうが、とにかく先生達は自分達はすることはしているという悪しき公務員的な態度に徹しているらしい。 最後に資格を取るのは生徒本人達で、それに受からないで困るのはお前たちで、それはお前たちの自己責任だろう、と言わんばかりというのだ。 


 せっかく国民から集めたお金を重点的に目玉配分したのだろうが・・・まさに笛吹けど人は踊らず・・・の見本だなぁ・・・