帰郷

 今日田舎より帰る。 本来なら明日帰るつもりだったが、今日予定していた自宅の草刈が雨で中止した。 それに大型台風が接近してきている。


 帰る途中、綾部に寄って家の中へ入ってビックリ・・・畳が黴ている!のだ。 四つの部屋の内座敷はかろうじて生えていなかったが、畳の表替えだけにとどめた奥の部屋はとくにひどい。 しばらくして待ち合わせをしていた地元の不動産屋の人が来てそれを見て、こんなのはまだ大したことないですよ、掃除機を掛ければ綺麗になる、という話だった。 後で箒で少し掃いてみたが、たしかに黴は表面だけでサラサラとすぐ剥がれた。
 少しでも風を入れようと、田舎の帰りにまた立ち寄るつもりで窓サッシを少し開けたままにしてきた。 早く帰って来たのはそれも心配だったからである。 しかし掃除機を車に積んでくるのを忘れていたので、後日、あらためて掃除に行かねばならない。
 久しぶりに見る綾部の家だったが、まだ一年も経っていないというのにこれを改造したのは何年も前のような気がする。


 田舎では自宅、山の家ともども茫々たる草でいっぱいであった。 何とか山の家だけはザットだが草刈を済ませたが、自宅の方は表と道のふちを刈るだけしか出来なかった。 草が伸びているので、刈った草の茎が刈払機に絡みついて思うように仕事が進まないのだ。 お盆前にもう一度帰って今度は時間を掛けてでも刈ろうと思っている。


 今回は途中で弟の所へ行き返り立ち寄った。 昨年弟は何時倒産してもおかしくない危ない電気の外線工事の会社を辞め失業保険を半年ほど貰っていたのだが、今は二年間履修の職業訓練専門校に通っていると言う。  そこで土木関係の種々の資格を取る勉強をしているということだ。
 五十五歳になって学生?だがどうやらその学校へ通っている間、失業保険の支給が延長されるかららしい。 安部総理のキャッチフレーズ再チャレンジ実現の賜物だということだが、そこの学校を出たからと言って、種々の資格が取れるというものではなくて、ほとんどの人は働くことのモラトリアムを求めて、つまり働かないで失業保険が延長されるのだけが魅力で通っているのが本当のところらしい。


 今回の帰郷にあわせて参議院選挙戦がスタートした。 帰る時郵便受けを覗くと投票の入場券が届いていたので、さっそくそれを持って期日前選挙に行って来た。 期日前投票は以前のように細々とメンドクサイことを書かなくて済むようになったのでとても楽だ。 選挙は常に意中の人など当然だがいるわけがないので、よりベターな方を選ぶものでしかない。