仕事始め

 裏のおばあさんからまた大根をもらった。 青首の丸い大根が美味しかったと言うと、年暮れに神戸の嫁さんのところへも持って行くようにとくれたのだ。 一応車に積んでいったが、嫁さんのところには前に置いていった大根がまだあるのよという。 仕方なしにそのまま持って帰ってきた。
 今年は野菜ものは大豊作だというが、大きな大根五本もある。 昨年暮れまでに四本の大根を一人で煮物や切り漬けにしてようやく食べたところだというのに・・・。 まあ良い美味しい大根だし、明日からまた煮物や切り漬けにしてぼちぼち食べることにしよう。
 昔の大根はエグミがあってお米のとぎ汁で下茹でしてから煮物にしたものだが、大根といえば青首大根になってからはエグミはなくなった。
 昔オフも大根を畑で作ったりしたが、青首大根はさして失敗もなく作り方も楽である。 金沢の名産原助大根は軟らかくて煮崩れしない美味しい大根だが、土を選ぶといわれるとおり良い大根になるのは植えたのの半分ぐらいだし、京都の聖護院大根も上手く行く年とそうでない年があった。
 いずれにしても豊作で美味しい大根や白菜がたくさん食べれるということは喜ばしいことであるよ。
  


 今日の仕事


 今日三日が今年の仕事始めの日である。 まず二階の天井裏に多分忘れているだろうと思われる水平器を捜しに上がる。
 案の定トイレの天井の横に水平器はあった。 一階のリビングのテラスサッシの仮止めのビスを外し、下げ振りで柱の垂直を見る。 やはり上部が一分五厘(4・5ミリ)ほど狭い。 念のため二分ほどで線を引き、丸ノコで柱の上部を縦引きしてはつる。 そこへテラスサッシの枠を入れると見事にピッタリはまった。 満足してビス止めし、さらに外部から釘打ちして止める。
 二階へ上がりトイレの入口の上部の框を造りそれを取り付ける。 ここの部分は既存のドアの大きさに合わせて取り付けるつもりだったが、無垢板の輸入ドアは高さが2メートルあって大きすぎる。 建具屋に造ってもらうことにして六尺強の寸法で取り付けておいた。
 午後からテラスサッシに窓障子を入れてみたが、スムーズに動くのだが真ん中のクレセント錠が閉まらない。 錠には少しアソビがあってそれを横にスライドさせたがもう少しのところで掛からない。 いろいろ調べると縦枠の真ん中部分が内側へほんの少し膨らんでいる。 枠を外して真ん中が少し膨らんだ状態の柱をハツルしか手はない。 ビス止めしたところを外すのは簡単だが、釘打ちしたところは小バールで慎重に起こしてもアルミに傷がいってしまう。 時間を掛けて枠を外しもう一度丸ノコで柱の真ん中部分をハツッていく。 枠を入れて、ガラス戸を入れたが今度は鈎は問題なく掛かった。 今年始めの仕事がこのようではこの一年思いやられる。
 二階の上がって柱などに塗装をする。 二階での次の仕事は左官屋に壁塗りをしてもらう予定である。 壁塗りが終わってから最後に床にフローリングを敷くつもりである。