気さくさ

 昨夜はビスコンティの<熊座の淡き星影>を20年ぶりぐらいで観た。 場面場面はほとんど忘れていたし、本筋とはまったく違う自分なりに勝手にストーリィをつくり上げて覚えている部分もあった。 ただ大筋でストーリィを知っているので、初めて見た時の、ワ〜ァどうなるんだろう・・・というドキドキ感がかなり弱かった。 ただ、さすがに完ぺき主義者のビスコンティである、どんなセリフ一つとっても全体の流れを読んで考えられていて、無駄なセリフなど一つもなかった。 気持ちに余裕があったので、そんな細かいところまでよく分かった。 どうしてもストーリィで見てしまう映画は、とくにネタバレが怖いなぁ、とあらためて思う。
 
 神戸からの帰り道、近道しようとしていつもはバイパスを加古川ランプで下りるのを東加古川ランプで下りた。 ところがその後道に迷ってしまい八千代まで倍近くの2時間ほど掛かってしまった。 加古川が大きく曲がっているので道もそれにあわせて自然にカーブしている。 おかげで方角の見当がトチ狂ってしまったのだ。
 午後から根太伏せの仕事をしていると向かいのオッサンが来て、昨日は嫁さんのところへ行ったのか?と聞くので、そうだ、と答えると、久しぶりにぎょうさん嫁さんのお乳を飲んできたのやろう、と言うから、そうやねん、おいしかったワァ、とすかさず答える。
 この地へ来て一ヶ月ぐらいで近所の人とこのような会話が出来るようになった。 この地の持っている、気さくさみたいなものが背景にあるような気がする。
 

 今日の仕事


 大引きを受けている柄の根元に防腐塗料を塗って行く。 地面が湿気てじめじめしているので、ベタ基礎の下に敷くナイロンシートを半間の幅に切って大引きの間に敷いておいた。 両端っこはブロックを乗せるだけであるが、これでもかなり湿気対策になるらしい。 出来るだけ費用を安く上げて対策の効果を大にしたいハウスメーカーなどは、この手を使っているということを聞いている。 考えてみればこれは畑にマルチングをするようなものである。  材木屋から根太と荒板を持って来てもらって、まず根太を根太掛けと大引きの上に大きさに切って並べて行く。