液晶大画面

 夕方神戸から帰りついた。
 今回は全工程下道を走った。綾部は日本海に面していないが、もう一山越えて舞鶴まで行けば列島を横断したことになる。
 神戸須磨から三木へ向かい途中から国道175号に入り西脇まで走り、西にそれて多可町八千代へ向かい八千代の家へ立ち寄ってから、さらに西へ向かい神崎郡市川町へ抜けて下牛尾という部落にある売り出し物件を見る。 640万で売れないので一気に380万にしたという農家物件である。 見るなり、これは安い!と思ったが、困ったことに一階も二階も外壁にモルタルを吹き付けてがっちり固められている。 不動産屋の案内を請わなかったので、内部を見ることが出来なかったが、とにかくこれでは外壁のモルタルを剥がすことがまず第一の仕事になってしまう。 安いといえどそのような後ろ向きな仕事はあまりしたくない。 この件は見送りにした。
 一度走って見たいと思っていた西脇から和田山へと真直ぐ南北に走る国道427号を走った。 主として多可町加美区という山村の真ん中を走るのだが、面白いのは播州峠にあるトンネルを抜けると道路脇の川の流れの向きは逆になるのだが、逆の流れになった川が日本海に流れていくのではなく、回りまわって加古川となって瀬戸内側に流れていく。 途中から福知山に抜ける国道425号に入ったが、ここは国道なのに車のすれ違いが出来ないほど狭い峠道の道路で、途中二台の車とすれ違ったがいずれもオフが50メートルほどバックしなければならない羽目になった。
 途中のコンビニでサンドイッチを買って走りながらの食事をして6時間ほど走ったが、車が少なく快調に走れたせいか思ったほど疲れが残らなかった。 
 今回も神戸では何処へ出かけるのでもなくソファーでごろごろしていた。 嫁さんの住まいはマンションのせいか暖かく、夜なのに冷房をいれたほどである。 下の両親のところへ珈琲を飲みに下りた時、ちょうど巨人阪神戦のナイター中継をやっていた。 TVもそうだが野球など見るのは久しぶりであるが、十年以上ぶりに原、岡田の顔を見たが、二人ともなんだか目が大きくなったなぁと感想をもらすと、それは年がいって目の下の筋肉が垂れているからそう見えるのだ、と嫁さんが指摘していた。 液晶の画面でくっきりと大きく顔を映し出されるというのは、あまりありがたいことでもないのだなぁ・・・と思う。